トルコのご馳走は奥深かった アジアとヨーロッパの狭間にて

海外現地グルメ
トルコの思い出 楽しかったなぁ

インドに駐在していた頃、そこをベースキャンプみたいにして中東アフリカを毎週のように飛び回って仕事をしていた時期があります。

中東もアフリカも初めての国ばかりでした。仕事は大変でしたが、楽しみはやはり現地で食べるもの飲むものでした。とりわけ印象深かったトルコの写真が出て来たので、その話を少し。

写真はトルココーヒーです。出張先の現地の人が出してくれました。見た感じそのままの濃厚なコーヒーで、エスプレッソのもう一段上の感じでした。

トルココーヒーは16世紀初頭のオスマントルコ時代に帝都イスタンブールに伝わり、焙煎したコーヒー豆を粉砕して水から煮出す現在のスタイルの原型が確立されたそうです。

仕事が終わると楽しみにしていた夕食です。ビールはどの国でも必ず飲みますが、そこでいちばん売れているビールが美味しいと思いました。このエフェスビールも美味しかったなぁ。

この日は一人でトルコ料理屋を探して行きました。メインはドーネルケバブ。トルコと言えばケバブかなと思ったので注文しました。スパイスが効いて美味しかったです。

ケバブとは肉・野菜・魚などをローストした料理の総称だそうです。日本でも屋台でケバブ屋さんをよく見るようになりましたね。あれはファーストフード版のケバブです。

こちらは別の日に連れて行ってもらった店で、頂いたものの中で最も印象に残っているお酒と前菜です。手前のカルピス色をした飲み物はラクというアニス酒です。氷を入れて冷たくして頂きます。

右はメロンとフレッシュチーズ。トルコでは定番の前菜だそうです。左は牛生肉の細かいミンチに数種類のスパイスを練り込んだ、フランスで言うステーキタルタル、イタリアでいうカルパッチョです。

これは美味しかった。ばっちり好みの味でした。ラクがすいすい進みます。

トルコはアジアとヨーロッパのつながるところに位置しています。このレストランはその二つの大きな文化圏を隔てるボスポラス海峡沿いの屋外にあり、海風がほろ酔い加減の顔を撫でて、もう気持ちいいったらありません。

もう一つ前菜のフムス。アラブのひよこ豆ペーストです。

小さなピザに似たピデ、まだ前菜です。

やっと来たメインの牛のグリル。あぁ、幸せ。

パイ生地のデザートにチーズ。もうだいぶお腹いっぱいでしたが、美味しかったので全部頂きました。奥の方に見えるとっくり形の小さなガラスのカップに紅茶、チャイです。

チャイはインドでもチャイ、トルコでもチャイ、ポルトガルではチャー。ユーラシア大陸はつながっているのです。沢木耕太郎の深夜特急を読んだ人なら分かりますね。

食後のお茶が出たところで今日はここまで。

ではまた明日。

コメント

  1. オスロマルカ より:

    トルコは、Club MEDのリゾートに行って楽しかったけど、最終日にウニ刺された最悪の思い出があります。現地の食い物迄は、冒険しておらず残念です。
    今回、ご紹介頂きトルコの食を見直した次第です。比較文化論的にも面白いですね。

    • umiyamakitchen umiyamakitchen より:

      トルコ料理は世界三大料理だという話を子供の頃に聞いたことがあって、トルコに行く機会があったら是非食べてみたいと思っていました。仕事ですから自由行動できる時間はほとんどありませんでしたが、自分ではなかなか行けない国に行けて食文化を知ることができるのは、勤め人も悪くありませんね。

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