主に豚肉で作ったハムやソーセージ、パテやテリーヌなどの食肉加工食品をシャルキュトリー(Charcuterie)と言います。
フランスではこのシャルキュトリーの店がどこの街にも一つはあって、お父さんお母さんはバゲットとシャルキュトリーとワインがあればとりあえず満足、という感じの超大事な存在なのです。
シャルキュトリーとは?
こんな感じに店いっぱいに肉の総菜を並べて、これを何グラムちょうだいとか、〇枚薄めにスライスしてねとか、客のお好みに応じて注文できます。
ワインに合わせて食べるものということでもあるのですが、もちろんサンドイッチにしたり、サラダに合わせたり、使い方はいろいろです。
保存も効くので、チーズと並んで冷蔵庫に常備するものの一つといえると思います。
日本でシャルキュトリーが買える店
日本にはそれほどニーズがないので専門店はなかなか見掛けませんが、ネットショップを見つけたので頼んでみました。
そのお店の名前はMeat Deli Nicklaus’ ニクラウス、肉だけに(^▽^)/。
大阪に実店舗とビストロもあるみたいです。
というわけでネットで注文して買ってみました。
冷凍便、個装で届きました。
どれも美味しそうです。
さっそく頂いてみたのがこちらの丹波猪と栗のテリーヌ。
猪はフランスでもよくテリーヌにする食材です。
荒く挽いた猪肉とレバーと栗との組み合わせはバッチリでした。
京都は丹波の猪は、山の栗もきっと食べてることでしょう。
合わないはずはありません。
続いてこちらはキャラメルとりんごのフォワグラテリーヌです。
キャラメルとりんご?と一瞬思いますが、意外にも甘みと苦みがよく合います。
こってりしたフォワグラにはバターのようなコクがあり、要するにレバーなのでもちろん肉の味と塩味が効いています。
しかしこれとフルーツとキャラメルの甘さとの組み合わせはフランスならではのマリアージュの妙と言えるでしょう。
鴨のリエットです。
豚のリエットはよくありますが、鴨のリエットとは珍しい。
鳥肉と赤身肉の両方の風味を持つジビエの代表格です。
厳しい冬の寒さを生き抜く分厚い脂の滋味深さと、肉のシルキーな繊維が絡み合って何とも言えない風味とコクを織りなしています。
家族でいろんな種類を少しずつ食べられるように、薄くカットしたバゲットに乗せてカナッペにしました。
シャルキュトリーは塩分が高めなのでパンと合わせ、さらにフルーツのジャムを添えて頂くのが好みです。
猪テリーヌとフォワグラテリーヌにはリンゴジャムを、鴨リエットにはイチジクジャムを合わせました。
こういうものにはやはりどっしりした赤を合わせたいものです。
私はこちらの一本を頂きました。
Cono Surは手ごろなチリワインですが、これは少し上質なシリーズです。
同じシリーズでいろいろなセパージュがあって、中でもカベルネソーヴィニヨンはとりわけ良いようです。
評判通りのどっしりボディと香りで、日本製の絶品シャルキュトリーとのマリアージュはなかなかのものでした。
というわけで、イケますね、ニクラウス。
また頼もうと思いました。
では。
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