春の湯河原へ|梅と柑橘と温泉の旅(前編)

トレッキング

暖かい日と寒い日が交互にやってくる今日この頃、春が待ち遠しい日々です。

近年私がこの時期の土日によく行く場所に神奈川随一の梅林で知られる湯河原があります。

月末の週中に梅の咲き具合をインターネットで確認するとただいま五分咲きとのこと。

その週の金曜日、一日休みを取って出掛けることにしました。

JR湯河原駅の改札口を出るとバス乗り場があります。

私がそこに着いたのは9時台、通常の路線バスは1時間後しかないと知り落胆していると、端っこにある5番乗り場から臨時バスが出ているとの張り紙が。

行ってみるとたくさんの人が列を作っています。

行き先は幕山公園バス停、私の目的地ドンピシャです。

湯河原の一大イベント「梅の宴」開催中とあって、湯河原町がワゴン車を使って無料のシャトルバスを仕立ててくれていたのです。

一度に10人ぐらいしか乗れませんが、2台のワゴン車で乗客をどんどん運んで行きます。

私の番が来たので乗り込みます。

ドライバーさんは湯河原町役場の若い人です。

土日にもかかわらずお勤めご苦労様です。

いわく、近年路線バス会社は運転手が不足していてこのような臨時バスを出す余裕がないそうです。

やむなく今年は町役場が人肌脱いでこうやってシャトルバスを運行することになったんだとか。

来年もシャトルバスがあるかと訊けば、それは判らないとのこと。。。

世に言う人手不足って本当に深刻なのですね。

10分ぐらい山を登って行くと幕山公園の入り口に着きました。

200円の入場料を払って会場へと向かうと、青空の下、山の麓付近を彩る梅林が広がっていました。

しだれ梅が入り口に近いところに何本か植わっており、遠くの梅林と相俟って見事な情景を演出しています。

赤に近いピンク、薄桃色に白、色とりどりで品種も様々です。

そろそろ梅林から山に上って行きましょう。

ここが登山口兼梅林入り口です。

のどかな景色が広がっています。

梅林を抜けて山道は一本道、常に上りなので冬でなまった身体にはなかなかキツイです。

高度が上がって来ました。春霞の向こうに見えるのは真鶴半島です。

着きました!626Mしかないのですぐ着きます。

頂上は広くてお弁当を広げている人が多かったです。

私はポットに入れて来たコーヒーで一息つきました。

以前上った時にはここから相模湾が一望できたのですが、この日は春霞でよく見えませんでした。

さて、先は長いのでそろそろ下り始めましょう。

下りは速い速い。

あっという間に梅林が見えるところまで来ました。

そしてバスを降りて上り始めた幕山公園に戻って来ました。

お昼時が近づいていたのもあって、こんな感じでかなり賑わっています。

地元産のお酒やおつまみなどのお店が出ていて、のどかでいい雰囲気です。

私はこれ、梅ソフト。

ほんのり梅が香って美味しかったです。

よく売れてましたよ。

下りはバスに乗らず、歩いて下って行きます。

幕山公園の脇を流れる川の上流から見て左岸の道路を行きます。

バスで上って来た道と反対側です。

相模湾に向かって下りていく道には、このような立派な石垣で守られた柑橘の果樹園がたくさん残っています。

私はこの景色が大好きです。

昔スイスのローザンヌというところに住んでいたことがあって、その頃、よく似た景色のところを時々散歩していました。

レマン湖を見下ろしながら下って行くブドウ畑の道がちょうどこんな感じでした。

懐かしいなあ。いつかまた行けたらいいなあ。

道すがら柑橘類を売る店がたくさんありました。

無人販売が多い中、このお店は有人で8種類もの柑橘がありました。

お店の人におすすめを聞くと、写真奥から二番目の水晶文旦が美味しいよ、と。

見るとグレープフルーツに色もサイズもそっくりの、ずっしり重い大玉です。

素直におすすめに従い大玉の水晶文旦3個入り1袋350円(安い!)を背中の小さなザックに詰め込んで坂道をさらに下って行きます。

水晶文旦は高知県原産、家に帰って早速向いて食べてみました。

しっかりした皮をむくと房の中に入っていたのは硬めのしっかりした身でした。

はっさくに似た甘酸っぱい味が後を引きます。また食べたくなる好みの味でした。

村の鎮守、五郎神社です。

入り口にどーんと聳えるご神木が印象的です。

新幹線の線路の下に可愛らしいお地蔵様のファミリー?が鎮座されています。

地元の方がお花と頭巾をお手入れされていて、微笑ましいですね。

次の目的地、ゆとろ嵯峨沢の湯に到着しました。

ここで温泉・海鮮のランチを頂きます。

ここからの話は後編で。

ではまた!

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