夏の葉物、モロヘイヤと空芯菜(エンサイ)の成長が勢いを増してきました。モロヘイヤはエジプト原産、空芯菜はタイなど熱帯アジア原産だそうです。
どちらも暑い地域、実は数年前まで仕事で飛び歩いていた地域で、私とっても馴染があるのです。
豊富な栄養価から夏野菜の王様と言われるモロヘイヤ、柔らかい葉先を摘心するようにカットして使います。
切っても切ってもまたすぐに茂るので、食べたくなった時にちょうどいい具合に育っている便利な野菜です。
ちょっと気を付けなければいけないのは、この植物、種と芽が出たばかりの若葉はフグ並みの毒があるそうです。
普通はわざわざ好んで食べる部位ではないと思いますが、自分で育てたものを食べる場合は毒のある部分を間違えて食べないように注意しましょう。
さて、食べ方はいくつかありますが私はさっと茹でて水に取って水気を切り、冷蔵庫で冷やしたものをポン酢で軽く和えて食べるのが好きです。
茹でる時には茎と葉を分けて、沸騰したお湯に塩を多めに入れ、茎は1分、葉は20秒ぐらいを目途にさっと茹でるのがいいと思います。
簡単で、ネバネバとろとろの食感がとても美味しくて、しかもヘルシー、一杯目のビールのアテに最高です。
少しもったいないですが、茎を捨てて葉っぱだけで作るとさらに舌ざわりがよくて美味しいです。
アレンジ版で茹で鶏に葉だけのモロヘイヤぽん。ビールが進む~!
そのほかスープやみそ汁の具にしたり、包丁で叩いてトロロ状にしたものに麺つゆを加えてご飯にかけて食べるのもおすすめです。
空芯菜はその名の通り茎の芯が空洞です。主に葉っぱと細い茎を炒めて頂きます。
空芯菜も育てるのが簡単で、切っても切ってもまた生えてくるのでとてもありがたいです。
伸びたい放題に放置しておくと、長く伸びた茎が地面に接地したところから根が生えて、そこからさらに領地を拡大していくタイプの逞しい野菜です。
なんだか特性がサツマイモに似ていると思ったら、やっぱりヒルガオ科サツマイモ族なんだそうです。道理でうなづけますね。
空心菜は、ニンニクと鷹の爪を多めのサラダ油にいれて弱火で香りを立てたら最強火にします。
強火にしたら空心菜を投入して、すぐにナンプラーとオイスターソースと鶏ガラスープ(割合はお好みで。塩気が強くなり過ぎないことだけ気を付けて)を調合したソースを加えてかき混ぜ、蓋をして短時間で蒸し焼きにします。
強火で短時間というのがポイントです。そうすると緑鮮やかで美味しそうに仕上がります。
インドからバンコクに食料調達に行った時、タイ料理の食堂で真っ先に頼むのがこれとシンハービールでした。
軽くて美味しい、ビールにもご飯にも合うし作るのもカンタン。真夏に食べたくなる一品です。
是非お試しを。
ではまた。
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