オオモンハタが釣れたので、どうですか?
と、このところよく鮮魚を分けてくれるありがたい友達から連絡がありました。
なかなか結果の出ない海から遠ざかり、今のところ結果が出ている畑にばかり行くのが常になった私にはまさに渡りに船で、二つ返事で「お願いします❣」と返答しました。
このありがたい友達は、釣るのが上手なばかりでなく釣った後美味しくするための処理が完璧なのです。
頂いたオオモンハタは、内臓をきれいに取り除いてあり、水分を取り除くペーパーを腹の中と身体の周りに纏わせ適度に脱水されていました。
熟成度合は釣ってから4日目でまさにいちばん美味しくなる頃合いと言えるでしょう。
今日はこの一尾からお造りとお煮付けを作りました。
お造り(お刺身)
まずはお造りから。
ちなみにお造りは関西で、お刺身は関東の呼び名だそうです。
呼び名のみならず盛り付けなどにも差があるようですが、ここでは横に置いておきましょう。
子供のころ祖母が「お造り」と言っていたのが何か美味しいものを尊ぶ感じがして好きだったので、お造りと呼ばせてください。
お造り用の半身をきれいに切り取ります。
後の半身は後でお煮付けにします。
皮を引いてそぎ切りにしました。
あしらいが庭に生えている南天しかなかったのでこんな風に盛り付けました。
まあ素人なのでお許しを。
食べた感想。
よく脱水されていることで食感がモチモチになっており、口に入れると心地よい歯応えと甘みと旨味を感じました。
白身の魚はみな似たような味かといえばさにあらず。
オオモンハタのお造り、甘みが後引く美味さです。
土佐の辛口の酒と合わせて、半分は自分で頂き、もう半分は魚好きの長男にあげて、あっという間に二人の男の胃袋へと消えてなくなりました。
お煮付け
お造りと呼んだので煮付けも美味しい魚に敬意を込めて「お煮付け」と呼ばせて頂きます。
- 酒 1½カップ
- 水 ½カップ
- 醤油 大さじ3
- 砂糖 大さじ1½
- みりん 大さじ1
- ショウガ 一かけ
上記の調味料とショウガを合わせて鍋で弱火にかけます。
沸騰したら魚を入れます。
おっと、鍋がちょっと小さかった。
オオモンハタ、なかなかの大物です。
アルミホイルで作った落し蓋をかぶせて弱火で15分加熱します。
ふっくら煮上がりました。
魚を取り出した後の煮汁をさらに煮詰めてタレにします。
針ショウガを乗せて、できあがり。
煮魚の下にタレを敷くのを忘れてしまったので後で上からかけました。
柔らかく味わい深く、ふっくら煮上がったオオモンハタの身のお味は上々でした。
タレのほかにもう一つの反省点はサイズに合う鍋でやらなかったことです。
しっぽがちぎれてしまい形が崩れてしまいました。
和食料理人の道は一日にしてならず、です。
当たり前ですよね。
こんなに美味しい魚を分けてくれた友達に感謝しきりです。
今度また私の野菜、いちばんおいしいとこ持っていくからね~。
ではまた。
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