秋冬野菜の一つとして今季初めて育てた蕪(かぶ)の収穫が終わりました。
自分が来年栽培するときに見返すメモの意味も含めて、種まきから収穫完了までの軌跡をまとめてみました。
その間やったことで良かった点もあれば、反省・改善すべき点もありました。
その辺りも全部ひっくるめて参考になればと思います。
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土づくりは、苦土石灰に牛糞堆肥を予め混ぜ込んで1週間寝かせたところへ、種まき前1週間ほど前に8-8-8の化成肥料を漉き込んでおきました。
種はこちらの品種にしました。
裏面には、”関東地方を中心に作られている小かぶの代表種、直径8㎝、球に近い腰高で、肉質はち密、甘みと独特の風味があります。葉もおいしく、煮物、漬物、油炒めなどに向きます。”と書いてあります。
8月にホームセンターで、いろいろな品種の種が売っていたのですが、代表種、肉質はち密、甘み、葉もおいしい、といったワードに惹かれて選びました。
種まきは直播きで、9月11日の土曜日、まだ暑い時期で照り付ける日差しに地面が乾燥しがちでした。
そして、まだまだ虫も元気に飛び回る時期だったということで、保湿・防虫のため、播種して発芽する前の9月13日に不織布を掛けました。
秋冬ものの葉物野菜は初めてだったので、蕪に限らず秋冬野菜全体として慎重に対策を施しました。
上の写真は不織布を一時的に外した状態で、播種後約1週間後の9月19日時点の写真です。
きれいに発芽してワサワサしています。
ちょっと種をたくさんまきすぎたかもしれませんね。
防虫ネット掛け
9月25日に不織布を外して、代わりに防虫ネットを張りました。
不織布をかぶせておいた効果か、まだ虫食いはありません。
まだまだ暑い日が多く、ちょうちょや蛾など虫がバンバン飛んでいたのでネットは必要だろうと思っていち早く張りました。
真ん中から左が蕪で右側は少し大きい野沢菜です。
スペースとネットの数が限られていたのでこのように二種類植えましたが、ちょっと困った問題もありました。
それについては後ほど触れます。
間引き
さて、近くに寄って見て見ましょう。
本葉が2-3枚になっています。
かなり混み合っているので間引きを行いました。
実を言うとこの時の間引きは二回目です。
一回目はまだ不織布をかけていた頃、あまりに混み合っていたのでスプラウト状の蕪の芽をかなり抜きました。
その結果、一つの植え穴に5本程度まで減った状態で大きくなってきたのが上の写真です。
おそらく最初に種を蒔く時に、それぐらいの数をまくのがいいのではないかと思います。
来年はこの点を改善したいと思います。
この時の間引きで1本立ちさせました。
まだちょっと頼りない感じで、とりあえず2本立てぐらいにしておいた方がよかったかな?と正直心配になりました。
でも、そんな心配をよそに蕪はぐんぐんと背が伸び茎は太くなっていきました。
写真は播種から1か月超を経た10月18日時点の写真です。
今年の秋は台風が少なくておおむね天候がよかったですね。
おかげで途中でダメになることもなく健やかに育ってくれました。
先ほど蕪と野沢菜を同じネットの中で育てたら困ったことがあったと書きました。
葉物野菜の野沢菜は、根菜の蕪よりも葉が大きく育ちます。
当たり前ですよね。
そのせいで、播種後1か月で幅135センチの防虫ネットいっぱいに広がってしまいました。
一方、写真奥の蕪はまだまだ天井まで余裕がありました。
このままいくとネットの中が野沢菜だらけになって、この先の生育に支障が出るかもしれないと思ったのでネットを外しました。
そうした途端、空中を舞う虫の恰好の標的になってしまい、野沢菜も蕪もだいぶ虫に食われました。
無農薬野菜の宿命ですね。
収穫
とはいえ蕪は葉を虫に食われながらも根っこは逞しく育ち、11月の上旬にはスーパーで見るサイズに近くなってきました。
これは期待できます!
11月3日に初収穫しました。
個体差があって、写真の3本がとりわけ成長が早かったので思い切って抜きました。
真ん中の株は少し縦長です。
これは成長過程で土が乾燥するとこのようになってしまうんだそうです。
確かに9月から10月は晴れの日が多く、水やりが足りなかったかもしれません。
これも来年の要改善点です。
初収穫の後もいいサイズになった蕪を必要な時に必要な分だけ収穫していきました。
しかし昨日11月21日に最後の5個を引き抜いたところ、こんな風にお尻が割れてしまったものや
大根か?と思えるくらいに長くなったり、はたまた2か月以上経ったのにまだ赤ちゃんサイズの蕪もありました。
ちょっと土の中に置き過ぎたかもしれません。
食べ方
収穫した蕪は味噌汁に入れたり、ピクルスにしたりしました。
特にピクルスはおススメです。
カンタン酢(ミツカンさんの商品です)に漬けるだけの手抜きピクルスですが、これがなかなか美味しくて後引くので、たくさん作ってモリモリ食べました。
二回目はスライサーでごく薄く切って漬けたら京都の千枚漬け風になってとても美味しかったです。
茎の部分も捨てずに、すぐに茹でてタッパーに入れて保存、もう一品という時にお浸しにしたり、ラーメンの具にしたり、サラダに入れたりと美味しくて重宝しました。
まとめと次回に向けた改善点
そんな感じで、育てやすく、美味しくて何かと使い勝手の良い蕪、気に入りました。
一株を除きちゃんと大きくなって食べられ、形が良くないやつでも味は美味しかったです。
品種は良かったし、マルチに不織布やネットを張ったことも良かったと思います。
次回育てることができるのは来年の春か秋になります。
その時には次の点に注意したいと思います。
- 一つの植穴に播く種の数は5粒ぐらいにとどめる。
- 同じ畝には蕪だけ植えるか、背丈が同じぐらいのニンジンなどにする。
- 防虫ネットはだいたい11月中旬ごろ、寒くなって虫の数が減るまで外さない。
- 成長期の水切れを防ぐため水遣りはコンスタントに行う。
- 畑に長く置き過ぎないよう早めに収穫する。
蕪の栽培記録、いかがでしたでしょうか。
参考になれば嬉しいです。
ではまた。
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