春夏野菜のまとめ　その３：収穫→その後

春夏野菜のまとめの締めくくりとして、収穫した後のこと、野菜以外に得られたこと、について書きたいと思います。

今年収穫までこぎつけた野菜を全部書き出してみます。

キタアカリ・メークイン・ロマネスコ・ビーツ・アスパラ・パクチー・ルッコラ・はつか大根・リーフレタス・ロメインレタス・キャベツ・スイスチャード・ブロッコリー・玉ねぎ・ほうれん草・つるありインゲン・シシトウ・パプリカ・万願寺とうがらし・ミニトマト・きゅうり・ゴーヤ・ミョウガ・ナス・イタリアンパセリ・セルフィーユ・シブレット・プリッキヌー（タイの激辛青唐辛子）・ハラペーニョ（メキシコの激辛唐辛子）・ミント・バジル・モロヘイヤ・空心菜・枝豆

惜しいところまで行ったのはとうもろこしとカリフラワー

種をまいたけれども芽が出なかったのは八丈オクラ（固定種で去年の実から種を採取したもの）

近々収穫が期待できるのはサツマイモ・里芋です。

以上すべて合わせると38品種、栽培したことになります。

ようやりましたね、ホント。

収穫できた野菜は、美味しい食べ方を調べて料理して、全種類食べました。

おかげで料理のレパートリーが増えたし、料理の腕もあがったと思います。

食べきれなかった野菜は、遠くに住んでいる親や、お世話になっている近所の友人・知人に配ったり、畑の脇にある無人販売所に置いたり、地域の朝市に出品したりもしました。

育てた野菜は全部何かしらの方法で消費する、胃袋に納めるのが私のモットーです。

自分で料理して食べるか、周りの人に食べて頂くことで、ありがたく頂いています。

季節を瓶に閉じ込めてとって置けるように保存食もたくさん作りました。

医食同源とはよく言ったもので、採りたての野菜は身体に良いみたいで、今年は体調がすこぶるいいのです。

そして何より美味しいです。買った野菜も美味しいと思っていましたが、採りたてはだんぜん味が違います。

50代半ばに近づいてきている私ですが、新鮮な野菜の味が違うなんて若い頃はよく分かりませんでしたが、おじさんになるにつれ良く分かるようになりました。

目は見えなくなってきたし身体の切れは悪くなったし疲れやすいし、と全体的に身体能力の衰えははっきりしていますが、味覚だけは年齢が増すごとに冴えてきています。

最近やたらと料理が好きになったのも、美味しいものを美味しいと感じられる能力が以前よりさらに高まったからではないかと思います。

食いしん坊なので、食べたこと・見たことがない食べ物やお酒、これはと思った美味しそうなものは、日本のいや世界のどこでも迷わず果敢に食べてみることをもう長い間続けています。

そういうものが我が舌のコンピューターにデータとしてインプットされ蓄積されて、実を言うと畑で育てるのものはアプトプットされる料理をイメージしながらセレクトしている自分がいます。

食い意地が張った話ばかりで恐縮なので少し話題を変えると、今年は、このご時世にもかかわらず意外にも人脈が広がり、また強まりました。

山菜にキノコ、魚など、海に漕ぎ出し、山を分け入って獲って＆採って、手間暇かけて下ごしらえして料理して美味しく食べることが好きな仲間とのきづなは強くなりました。

無人販売所に野菜を出したり、地域の朝市に出品したりすることも、今まで付き合いのなかった人との接点を増やしてくれました。

もうずいぶん長い間、人と接しづらい未曽有の世の中になってしまっていますが、それでもどんどん人との付き合いや出会いに恵まれている幸運には、ただただ有難いの一言です。

この疫病の世の中は酷いものですが、悪いことばかりではありません。逆にこの苦境で得られたものも少なくありません。

苦しい痛勤時間は楽しい畑での農作業時間に変わり、お昼休みは野菜を使った料理の時間に、夜の残業時間は家族との団らんのおうち時間へと置き換わりました。

とにもかくにも、健康を第一に感染防止に気を付けながら、人生を少しでも多く楽しんで、少しでもたくさん笑って、やりたいことは諦めず全部やりながら、しぶとく生き抜いていくことが大切だとしみじみ感じているこの数年です。

この際、この狂ったようなご時世とそれによって得られた貴重な可処分時間を、長年染みついて凝り固まったライフスタイルと優先順位に決別して、新しい生き方へと一歩踏み出す良いきっかけにしたいと思います。

上を向いて元気出していきましょう。

これにて春夏野菜のまとめは完結です。

最後までお読み頂き誠にありがとうございました。

それではまた。