初秋の山の幸 完熟山椒で作った和風スパイスと鬼ぐるみのロースト 

アウトドア

完熟山椒の和風スパイス

先月末に高地で赤い完熟山椒の実を採取してきました。

普通によく見る緑の山椒の実は関東地方の低地では初夏に収穫できますが、標高1000メートルの高地では真夏にその時期を迎えます。

8月のお盆の頃にいくらか採取してきた山中の山椒の木、採らずに残してきた実が1か月後にどうなっているか見に行ってみると、ありました。

山椒の実は熟して、すごく鮮やかな赤い実になっていました。

少し茶色くなった実は完熟を通り越し、爆ぜて種が外に出ています。

秋の色っていう感じですね。

それらの実を大事に家に持ち帰り、西側の窓辺に数日間置いて乾燥させました。

全体が茶色く乾き、黒い種が皮にくっついたままで外に出ています。

それを一つ一つ手で皮と種に選り分けます。

できました。

スパイスとして使えるのは上の茶色い皮の部分です。

たくさん採ってきたと思いましたが、これだけになってしまいました。

胡椒などに使うミルに入れて、挽きたてを使います。

香りを味わうには粗挽きがおすすめです。

竜田揚げや唐揚げなんかに散らしていただくと山椒の上品な香りが楽しめます。

美味しい塩と挽いた完熟山椒を混ぜて、スパイス塩として天ぷらにちょっと付けて頂くのもいいですね。

中華料理に使われる花椒(ホワジャオ)に似ているかと思っていましたが、香りと辛みは花椒よりもマイルドで、和食向きだと思います。

鬼ぐるみ(和胡桃)のロースト

完熟山椒を採ってきたのと同じエリアで、鬼グルミも拾えました。

木から落ちたばかりの胡桃は緑色の皮に覆われているのですが、今回拾ったのはすでに皮が黒っぽく枯れていました。

黒い皮を外すと、お馴染みの胡桃が出てきます。

それを数日間、天日で乾燥させます。

鬼胡桃は和胡桃とも言われます。

売っている洋胡桃より一回り小さめです。

小さいのに「鬼」と呼ばれる所以は、その殻の硬さのようです。

普通のくるみ割りの道具やペンチではなかなか割れません。

コンクリートやアスファルトなどに置いて上から金づちで叩くと割れますが、粉々になって食べられたものではありません。

お勧めの割り方を調べてみると、高熱でしばらく加熱すると殻に隙間があくので、そこにマイナスドライバーを差し込んでこじ開けるのがいいと書いてありました。

早速やってみました。

我が家のオーブントースターの最高温度280℃でまず5分加熱しました。

割れ目ができたのは一つだけだったので、それを取り出してあとの8個はもう5分加熱しました。

最初の一つにマイナスドライバーを差し込んでぐっと力を入れると

この通り、きれいに真っ二つに割れました。

仁の部分を掻き出して、そのまま口に入れると、美味しい!

新鮮でローストしたての香ばしいナッツ、でも売っている洋胡桃よりあっさりと上品な味です。

和の胡桃、手間暇かけた甲斐がありました。

しかし、9個拾ってきたうちきれいに割れたのは3つだけ、そのうち2つは焼き過ぎで焦げてしまいました。

めちゃくちゃ歩留まり悪かったです。

自然の恵みは、食べられるようになるために並々ならぬ手間暇がかかるし、美味しくするための修行も必要ですね。

まだまだ修行が足りません。

というわけで実りの秋に得られる山の恵みの話でした。

ではまた。

コメント

  1. ヒロr より:

    山椒塩、良い香りの美味しい調味料なんでしょうね❗
    味わってみたいなぁ~。
    胡桃はそんなに歩留まり悪いんですね~。😅

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