2月、一年でいちばん寒い時期ですが、よく見ると少しずつ春の兆しは増えています。
我が家の近所では1月から咲いている梅や、水仙は今や満開、日差しもだいぶ春に近づいていることを感じさせてくれますね。
そして、なんといっても海辺で最も春を感じるものがこれです。
砂浜に打ち上げられたわかめ、沖合で養殖されているものが大波大風の日にちぎれて漂着したものです。
冬の間は穏やかな日が多い湘南の海ですが春が近づくといわゆる時化の日が多くなります。
10年ほど前に逗子に引っ越して来た時には2月の寒い時期から海岸へ行くとたくさん拾えたものですが、ここ3年ほどは海水温が高い年が続いているせいか、わかめを含む海藻は総じて不作でした。
このまま温暖化が続いて、季節を身近に感じられるものがまた一つ減ってしまうのかと心配していました。
ところが今年は去年までと違い海水温は最近見ないほど低下していたので、わかめは良いんじゃないかと内心期待していたのです。
期待していた通り、やっぱり来ました!
わかめの見分け方
ところで、わかめの見分け方をご存じでしょうか。
海岸へ行くといろんな海藻が打ち上げられています。
その中からわかめを探し出すのは、慣れない人には難しいかもしれません。
わたしも引っ越して来た当初、友達にわかめが拾えるよと聞いて探しに行っても、どれがそれなのか分からずに帰ってきたものです。
実は簡単で、今では一目で分かります。
わかめの特徴は根元にあります。
わかめの根元はいわゆるメカブで、こういう形になっているのを拾って来ればいいのです。
海藻はどれでも食べて美味しいものではないので、間違ったものを拾って来ないように注意しましょう。
ちなみにわかめは浜に打ちあがっているものもありますが、時間が経っていると乾燥していたりするので、できれば波打ち際を漂っているのを拾いたいものです。
そのためには、長靴なり長い棒なり、それなりの装備と道具で行かれることをお勧めします。
こういうことに馴染の無い方へ念のため、わかめ拾いは湘南地域の海辺では普通のことですから、決して恥ずかしくなんかありませんからね☺。
わかめを洗いましょう
さて、家に持ち帰ったらまず砂を落とすために洗います。
水道水で大丈夫です。
できればこれくらい大きなタライかバケツにたっぷり水を入れ、ジャブジャブジャブとよく水洗いします。
砂の量が多いようならば水を取り替えてしっかり洗います。
ただし、あまり乱暴に扱うと端っこがちぎれてしまうので、適度に丁寧に適度にジャブジャブやりましょう。
根元付近は砂が落ちにくいので念入りに洗ってください。
洗い終わりました。
あらためて、わかめの全身はこんな形をしています。
もう見分けられますよね。
下ごしらえ
次にキッチンに入って下ごしらえです。
大き目の鍋にお湯を沸かし、そこへわかめを投入します。
入れるやいなや鮮やかな緑色に変わります。
私はお腹が弱い方なのでややしっかり目に、1分ちょっと茹でることにしています。
鮮やかな色を重視するならばもう少し短めでもいいかもしれません。
磯の香が何とも言えませんね。
茹で上がったらザルに揚げ、粗熱が冷めたらタッパーなどに入れて冷蔵庫で保管します。
私はこの時点でキッチンばさみで一口サイズに切って保存するようにしています。
そうしておけば、お刺身に酢の物やサラダとして食べるなり、味噌汁やラーメンに入れるなり必要な分だけすぐ使えます。
獲りたて茹でたてのわかめは味も香りも歯応えも抜群です。
海岸を散歩するたびに一本拾ってきては洗って茹でて切って保存。
これからしばらく楽しめそうです。
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